退職へのカウントダウン
お昼少し前。
その日は秋晴れで抜けるような青空だった。
普段は別の事務所にいる社長が突然来社したと思ったら、
奥の部屋に向かいながら、私の名前が呼ばれた。
はい。と返事をし部屋に入るやいなや、
今後どうしていきたいのかと唐突に聞かれた。
私は今年の夏、病欠で数日お休みしたことがあったのだが、
どうやら、その責任を問いたいらしい。
どう落とし前を付けるのかと言い方も最初からかなりきつめ。
休んだ当日は大騒ぎだったのを覚えている。
その他にも細かいミスを色々挙げ連ねて責めてきた。
言いたいことが良くわからないが、
いきなりのことでこちらは混乱するが、一応、頑張る意思があることや具体的なこともその場で考えたことだが、答えてはみるも、
どうするつもりなのかを繰り返ししつこく聞いてくる。
聞いてくるだけで、試しにどのようにすればいいのか低姿勢で聞いてみても、
じゅうぶん待ったから、もうその段階じゃないという。
返答に困り果てて、会社を辞めてほしいということか聞くと、待ってました!とばかりに言葉尻を拾って別の角度から詰めてきた。あなたが会社に損害を与えているのに、その判断まで会社に投げるのかと。勘弁しろよと。
こんなことすると、世間ではハラスメントと呼ばれたりするが、こっちからすればパワハラでもなんでもないからな。一般社員が経営者に言われたら震える。
その後もこんなやり取りが重い空気のなか、4時間近く続いた。
お昼休憩もなく、社員のことなどまるで考えていない。
翌日、電話があり、昨日の続き。
何をすればいいのかわからないというと今日は端的に言われた。
「あなたが会社に貢献できることは何もありません。あなたの居場所は会社にありません。明日から転勤(片道2時間の事務所)になります。自分の車で来て、駐車場も自分で借りて下さい。業務命令です。」と。。。
直属の上司などもまったく何も知らないようだ。かなり内密に行われたらしい。
管轄の労基に相談すると、そんな話はないといい、経営者の器ではないと一蹴。センス悪とも。
事の経緯を細かく説明し、雇用契約書など入社時の書類なども併せて確認してもらったが、労働基準法の観点から色々と違反があるらしい。具体的だったせいか、労基も素早くハロワに色々確認してくれたりと情報共有してくれた。経営者といえでも、法律の専門家ではないのだなと改めて思う。
労働者をロボットのように扱う経営者もいて、その時耐えても繰り返し同じような問題が発生しがち。なので、早めに去ることをオススメされたぐらいだ。
色々お話を聞いたうえで、ファイティングポーズを取るのも馬鹿馬鹿しいので、サッと身を引こうと思う。
因みに、各都道府県には労働委員会という行政から委託された労基のような民間業者もあり、そこにも問い合わせてみたが、やはり社会通念上普通ではないと。ただ、法律の専門ではないので、まずはやはり困ったら、労基、労働局に行くべきなのでしょうね。
その際は、できるだけ具体的に話せるような準備や書類系などあると、より有益な助言を貰えると思う。労基はちゃんと機能している印象。
色々勉強になりました。何の未練もありません。さよなら。